バイク中毒な日々『MotoJunkieのブログ』

単車工房モトジャンキーの日々の作業状況や進行具合、イベント情報や活動報告を紹介しています

シーズンオフ期間はメンテフィーバー

冬場の時期になると内容の濃い作業が増えてきます。ありがたいことです。お陰様でバタバタしております。
1月末は新たな取り扱い商品の勉強会や、タイヤの知識を深めるべく研修などで出張留守が多くご迷惑お掛けしました。
作業進行においてやや遅れが出ましてご迷惑お掛けしますが、よりコアな内容提供の為ご理解お願いします。詳細はまた後日!

最近の作業はこの様な感じで進めております。



異音が気になり、そろそろバルブクリアランスのチェックをとのご依頼を受けて入庫されたGSX1100Sカタナですが、入庫寸前のご来店前に、自宅で始動した時にかなりの異音が出て、不安一杯で来店されたMさま。
来店時はハイカムらしいチリチリ音はしているもののすごい音は掛けるだけではよくわかららない為、エンジンを冷やしてのち、確認しましたら、カムチェーンの音がかなりしてました。早速確認でヘッドカバーを開けると、下記の写真の通り!ピンボケですいません! 上死点を確認するためにクランク位置を合わせると、チェーンが伸びきってる感がある作動状態と、カムのタイミングが1山ズレてました。。。

幸いバルブが当たった打痕もなく、バルブの密閉度もリークテスターにより確認したら、問題の無いレベルでした。
原因はカムチェーンテンショナーの故障で、スプリングの破損で必要な長さに伸びてませんでした。大事には至りませんでしたが危機一発、オーナー様も整備士でやばいなって,
野生の感が働いたのが幸いでした。 
部品交換と点検調整にて問題なく乗れる状態ですが、本当にあぶなかったですね(汗)



こちらはマフラーの角度変更とメンテナンス性向上の為、脱着ジョイントの追加に、角度変更に伴い、サイレンサーステーの作製作業です。希少のGPZ1100隠れた名車です!

角度変更前と変更後、やや控えめな角度からスポーティーな感じの角度へ変更完了。ジョイントも加工にて追加して、スプリングも追加してメンテナンス性も向上しました。同時に、擦れやすいテールパイプも中央へ追い込み、バンク角も元々より確保しました。ステーもパイプのサイズなどをオーナー様とすり合わせして製作完了しました。
でもちょっと疑問?個人的には角度が上がっている方がレーシーな感じがしますが、誰しもがそう思うようになったんでしょう?じつは皆思ってなかったり...どうなんでしょう?
またのバージョンアップご相談お待ちしております。



毎回草レースへエントリーされていますBさまのXJR1200のエンジンメンテナンス。
毎年HSRの草レースに当店から参戦いただいていますが、今年はSSではなく、ネイキッドにて参戦を検討されてのメンテ入庫ですが、最近始動性やフィーリングの不調の不調も気になり、まずはエンジンのコンディションチェック。来店前は1気筒燃えてない感じがしたそうですが、点検時は燃えていて異常が感じにくいフィーリングでしたが、実際コンプレッションとリークテストにて確認すると2番がコンプレッション・リーク共々NG状態。バルブクリアランスも確認すると、2番のエキゾースト側に異常有...

早速分解点検したところ、排気バルブや吸気バルブに小石を噛んだ形跡ありでした。実は去年の転倒時に吸い込んだ可能性ありで、転倒時にキャブの脱着で確認はしていたんですが、すでに吸い込んでいたようです。
過去耐久レースなどにも使用した経緯もある為、ピストンやシリンダーに問題はなく、寸法もまだ使用限度内でしたが、今回消耗品は交換し、今後に備える方向で進めることになりました。



各オーナーさまのご予算に応じて適正かつ有効な作業内容を提案しております。気になる方はお気軽にお尋ねください。
シーズンオフとはいえ、開幕の早い草レースは初戦まで一か月チョットですね。レースに参戦予定のメンテは少々優先しますんでご理解お願いします。